一中の跡地に足を運んでくださったお客様、この企画に関わってくれたスタッフのみなさん、劇団天然工房のみなさん、すべてのみなさんのおかげで、とうとう、そしてついに「うえだ演劇体験プログラム2003」のすべてのプログラムを無事終えることができました。本当にありがとうございました。
小劇場演劇にほとんど触れる機会のない上田であえて、「上田で演劇を観たい。上田で生まれた演劇を観たい。」そんな夢のような思いから始まったこの企画が、半年というごく短い準備期間のなかで予想をはるかにこえた成功を収めることができたのは、この企画に関わってくださってすべての方々の、ひとりひとりの力によってなされたものだと確信しています。お客様も、ワークショップに参加してくれた方々も、スタッフも、演劇を観たり体験したりすることを、こころから望んでいたからこそ、イベントがあそこまで盛り上がったのではないでしょうか。
今回の企画においては、演劇というシステムをかりた「共同製作」のおもしろさを身をもって体験することができました。上田市教育委員会、天然工房、市民の実行委員会、そしてお客様。単体ではなかなか成しえないことでも、今回のように適切な「場」が設定され、そこにあるエネルギーをもった「人」が集まることで、これだけのおもしろいことができるのだということは、新たな発見といしかいいようがありません。
お客様、スタッフに関わらず、この企画を準備する過程において、またワークショップや観劇をとおして、あらたな自分の一面に気がついたり、自分と向かいあうきっかけになった人は少なからずいたのではないでしょうか。
どこか遠くの街ではなく、まさに今、自分が生きて、生活している場から、何かを発見し生み出してゆく。そのような機会を提供することこそ、演劇をはじめ芸術の役割だと思います。
今後も継続して、上田から演劇をとおした文化の発信ができることを望んでいます。
また、近いうちにドキドキしましょう。わくわくしましょう。上田でおもしろいことをしましょう。
2003年6月 天然工房を呼ぶ会 事務局 荒井洋文
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